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斑点米・各政党アンケート回答結果


カメムシ斑点米規格についての政党アンケート内容

米の検査におけるカメムシ斑点米(着色粒)規格について(該当する番号に○をつけてください)

  1. 斑点米(着色粒)規格を削除する
  2. 規格を緩和する
  3. 現行の規格を維持する
  4. その他( )

「斑点米政党アンケート回答結果」(到着順)2009年8月18日

● 社会民主党全国連合政策審議会

(1)(斑点米規格を削除する)

● 日本共産党中央委員会政策委員会

(2)(規格を緩和するーー生産者、米業者、実需者、消費者を含む国民の合意が前提)

● 公明党中央幹事会政策調査会

(4)その他(カメムシによる被害の実態調査を実施するとともに、環境保全型農業の推進、消費者への安心確保という観点から、今後検討して参ります。)

● 民主党常任幹事会政策調査会

(4)その他(民主党としては、食の安全・安心、農薬規制、環境に配慮した農業の促進などの視点をふまえ、消費者も含めた国民各層の意見も聞きながら、この問題について論議を深め、取り組んでいきたいと考えます。

食の安全・安心については、義務付けているEUの例を参考に、わが国においても、一定期間経過後にすべての食品について、仕入先、仕入れ日、販売先、販売日を記録・保管するトレーサビリティを義務付けるなどの方策を講じていきます。

また、殺虫剤などによる健康被害の防止のため、@殺虫剤などの使い方や、人の健康や生活環境にとっての危険性を明記することを義務付けるA住宅地等で大量に使用する場合に守るべきルールを都道府県知事が定めるB安全な殺虫剤の研究開発をメーカーの努力義務とする──などを内容とする「殺虫剤規制2法」を制定します。

さらに、マニフェストの重要政策として提唱している農業者個別所得補償制度につきましては、「生物多様性など環境保全に資する度合い」において加算する制度設計をしていきます。

党としては、こうした施策ともあわせて、今回提起された問題につきまして、真剣に議論をして、取組を進めていきたいと考えます。カメムシ斑点米規格を撤廃すべきという意見が強くなっていると受けとめますが、こうした声をくみ取り、必要に応じて農水省にも働きかけていきたいと考えます。)

● 国民新党政策審議会

(4)その他(この問題は、消費者が求める安全と生産者がめざす品質という関係の中で、より良い方策について慎重に議論を進めていくべきと考えます。)

● 自由民主党政策調査会

(4)その他(外食を含めた流通業者、消費者の皆様、それに生産者ともどもの意見交換の場を設けて、改善策が見い出されるように党として考えてまいります。)

参考:送付したアンケート文面

政党各位

米の検査規格(カメムシ斑点米)の見直しについてアンケートのお願い

総選挙に向けてマニフェストが発表されております。農政には諸課題が山積みですが、マニフェストには上がっていない、農薬使用を減らすために不可欠な、農産物検査規格における「着色粒規格」の見直しについて、貴党の見解をお示しいただきたく、アンケートを送らせていただきます。

*** *** ***

農産物検査法に基づいて定められた告示「農産物規格規程」により、米の検査が実施されていますが、同規格規程のうち、「品位(等級)検査」の「着色粒(斑点米)」の異常に厳しすぎる規格が農薬散布を助長しています。

同規格では、カメムシ吸汁痕による斑点米の存在が1000粒に1粒(0.1%)を超えると等級落ちします。そのために価格が大幅に下がり、斑点米の多寡は米作農家の所得に大きく影響します。病害虫防除所や農協、農業改良普及所では「カメムシ発生注意報・警報」を発表するなどして斑点米を減らすよう米作農家を指導し毎年、過剰なくらいのカメムシ防除のための農薬散布を奨励しています。また、カメムシ防除に使われる農薬がミツバチの激減の主な原因として疑われています。生態系破壊や環境汚染を招き、食の安全を求める時代の流れに逆行する、農薬の大量散布がこの斑点米の検査規格に起因して行われているのです。別言すれば、これは「制度が強いる不要な農薬散布」と言えましょう。

斑点米があっても安全性にも味にも影響がまったく問題ありません。斑点米の多寡による等級規格は「見栄えのための規格」であり、しかも、現在では「色彩選別機」の発達・普及により等級落ちした米から着色粒を除去し、1等米と同等の品位にすることが可能となっています。わたしたち「米の検査規格の見直しを求める会」は、農薬使用を助長する検査規格を改めるよう求めてまいりました。

その一環として、わたしたちはこのたび「斑点米規格について」全国アンケート調査を行いました。消費者アンケートでは47都道府県すべてから3,270件もの回答があり、コメントの数は702件に上りました。集約結果やコメントから、多くの消費者は、斑点米規格があることやそれによって過剰な農薬使用が助長されていることを知らなかったのですが、そのことを知った消費者は総じて、この規格を「有害で不要」と認識していることがわかりました。つきましては、以下のアンケートにご回答くださいますよう、お願い致します。

なお、恐縮ですが、ご回答は8月14日までに下記連絡先へファクシミリでお願い申し上げます。

結果は、「米の検査規格の見直しを求める会」の各賛同団体の機関紙やウエブサイトおよび記者発表などで公表させていただきます。

平成21年8月5日
米の検査規格の見直しを求める会

<賛同団体>
生き物共生農業を進める会・提携米研究会・日本不耕起栽培普及会・主婦連合会・日本消費者連盟・日本有機農業研究会・ネットワーク農縁・反農薬東京グループ・日本消費者連盟関西グループ・全日本農民組合連合会・お米の勉強会・各務原ワークショップ・日本雁を保護する会・市民の大豆食品勉強会・茨城アイガモ水田トラスト・食政策センタービジョン21

連絡先:日本消費者連盟 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207

電話:03-5155-4765 / FAX:03-5155-4767

(2009/8/19)

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