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GMトウモロコシのコーンスターチ


GMスターチを輸入

フジサンケイビジネスアイ4月18日記事によると、スターチ(デンプン)最大手、日本食品化工は米国産GMトウモロコシを原料とするコーンスターチを飲料メーカーなどへ供給を開始したという。なんでも、輸入元の米国で非GMトウモロコシの作付面積が昨年の約3割から今年は2割弱に減少したため、必要量確保が難しくなったそうで、今年2月に初めてGMトウモロコシを輸入。年内に調達予定の75万トンのうち、15万トンをGMでまかなう計画という。

ビール・飲料各社は遺伝子組み換え(GM)原料の使用に慎重で、当面は値上げで難局を乗り切る構えという。GM原料に慎重な理由に「安全性が確保されているというイメージがまだ定着していない」(サッポロビール)とし、GM原料を使用していると表示した場合、売り上げが3〜4割減少すると予測。

韓国でも同様の動きが報じられている。非GMの生産減のこの機を利用して、一気にGM作物を受け入れさせようとのあちらの国の思惑がありそう。でもね。買うのは私たち。GMコーンスターチを使った食品は食べない。買わない。料理には片栗粉もあるし。もし、GMコーンスターチに切り替えたビールが出たら、飲みません。麦芽とホップだけの、副原料コーンスターチを使わない本来のビールもありますしね。慎重姿勢のビールメーカーを応援しましょう!

そしていまこそ、GM表示制度をまっとうなものにしなければ。

コーンスターチはGM表示対象だけれど「主な原材料」(原材料の上位3位以内で、かつ、全重量の5%以上を占める)でない場合は表示義務はないのです。GMを使用した食品すべてに表示がなければ、選択の権利は奪われたままです。

(2008/05/25)

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