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全国知事選候補者にアンケート「BSE全頭検査を続けますか?」


はじめに

牛肉の全頭検査が米国の圧力に屈して撤廃され、現在、暫定的に3年間に限って政府の補助金により全頭検査が継続されている状況にあります。この補助金の期限が2008年7月末に切れます。それ以降の各自治体の取り組みが消費者にとって大きな関心事であることから食政策センタービジョン21は明日4月8日投票の全国知事候補にアンケートを行いました。

今回の知事選挙は13都道府県(35名が立候補)で行われます。その全員に メールやファックスでアンケートを送信しました。 現職知事の場合、HPにご意見を聴くフォームや連絡先がない場合があり、その場合は都・県庁のHPから知事宛てに送信しました。

返信のあった候補者の回答はすべて1か3で、いずれも全頭検査の継続の意志を表明されていて評価できます。

まずは国に検査継続の補助金支出を求め、それがだめなら自前で継続するという意見は、しごく妥当であり消費者としてそのような対応をすべての知事に求めたいものです。

回答のない候補者は「全頭検査は継続しない」つもりであるか、または市民のアンケートには対応しないとの意志と思えます。参考にしてください。

アンケートの文面

BSE対策の全頭検査継続の有無についての知事候補者アンケート

私どもは「食政策センター ビジョン21」という市民グループです。食の安全、健康、環境をテーマに活動を続けております。

BSE対策として日本では全頭検査が行われてきました。しかし、米国は、BSE発生により輸入禁止措置となった米国産牛肉の輸入再開を求め、その際月齢20ヶ月以下の牛は検査なしで輸入できるように日本政府に要請。そして2005年8月に、政府は全頭検査を止め、検査対象は「21ヶ月以上」の牛に変更してしまいました。これに消費者が強く反対したため、3年間に限り国が補助金を出し、自治体が全頭検査を継続することになりました。

BSEの国内発生は今年2月にも見つかって32頭を数えています。発生があっても消費者のパニックや不安が起こることなく消費がされるのは、全頭検査によって汚染肉が食品には入らないことが保証されているからです。

3年の期限が切れる2008年7月末以降各自治体の取り組みが消費者の強い関心事となっております。検査にかかる費用は牛肉100gあたり1円にもならないといわれています。食の安全と畜産業を守るためにこの程度の費用は惜しむべきではないでしょう。

知事に当選された場合、国の補助金支出が終わる2008年8月以降どのような対応をとられるか、以下の中から該当するものを選んでご回答をお願い致します。

回答は4月5日までにお願い申し上げます。集約結果は4月6日頃 公表させていただきます。

返信先
E-mail webmaster@yasudasetsuko.com


全頭検査継続の有無についてのお考え

  1. 自治体独自で全頭検査を継続する
  2. 補助金が打ち切られた段階で全頭検査は終える
  3. その他

知事候補者お名前(     )

選択した回答番号(  )

3.その他の場合 を選択した場合、理由をお書き下さい。(      )

ご協力ありがとうございました。

候補者からの回答

◆都道府県名 (アンケートを送付した候補者名)

候補者名
回答(回答者からのコメント)

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◆北海道 (宮内聡、高橋はるみ、荒井聡)

宮内さとし
回答3 その他 (私は2008年8月以降もこれまで同様自治体への補助金を継続し、全頭検査を実施すべきと考え、国の支出を求めます。また、仮に、国が補助金の支出を打ち切ってしまう事態になった場合、道として補助金を出し、全頭検査を続けます。)
高橋はるみ
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※荒井聡氏は無回答

◆東京都 (吉田万三、浅野史郎、石原慎太郎、黒川紀章、ドクター中松)

浅野史郎
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
黒川紀章
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※吉田万三、石原慎太郎、ドクター中松の3名は無回答

◆神奈川県 (鴨居洋子、杉野正、松沢成文)

かもい洋子
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※杉野正、松沢成文の2名は無回答

◆奈良県 (西ふみ子、荒井正吾)

西ふみ子
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※荒井正吾氏は無回答

◆島根県 (溝口善兵衛、小笠原年康)

小笠原ネンコウ
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する (本来は国が責任をもって行うべきものであり、当然、県として国に補助金の継続を求めて働きかける)
※溝口善兵衛氏は無回答

◆鳥取県 (平井伸治、山内淳子)

山内あつ子
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※平井伸治氏は無回答

◆三重県 (辻井良和、野呂昭彦)

つじい良和
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※野呂昭彦氏は無回答

◆徳島県 (山本千代子、飯泉嘉門)

山本千代子
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する
※飯泉嘉門氏は無回答

◆大分県 (三重野昇、広瀬勝貞)

三重野昇
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する (現在、都道府県が実施しているBSE全頭検査を維持し、また、その経費の負担を国に求めます)
広瀬勝貞
回答1 自治体独自で全頭検査を継続する

◆岩手県 (達増拓也、芦名鉄雄、菅野恒信、柳村純一、ザ・グレート・サスケ)

※5名とも無回答

◆福井県 (宇野邦弘、西川一誠)

※2名とも無回答

◆福岡県 (稲富修二、平野栄一、麻生渡)

※3名とも無回答

◆佐賀県 (平林正勝、古川康)

※2名とも無回答

(順不同、敬称略)

(2007/4/8)

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