トウモロコシ種子のGM(遺伝子組み換え)混入汚染発覚
種子ネットが種子汚染の検査結果を発表
2001年6月22日、「ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット(以下種子ネット)」がトウモロコシ種子のGM混入汚染の検査結果を発表しました。
以下は種子ネットの発表より。
購入した種子のうちデントコーン種子ではアメリカ産10検体、ヨーロッパ産4検体を、スウィートコーン種子では1検体の合計15検体を検査した。
このうちアメリカ産デントコーンの10検体中4検体からGMの混入を検出。
検査会社は、京都の潟tァルコ・ライフサイエンス社。
品種特定検査では、1検体から0.1%〜1%、もう1検体から0.1%未満の、共に殺虫性と除草剤耐性を備える未認可のGM品種(注;ノースラップキング社のBt-11、ノバルティス社のE-176)が特定されたほか、あと2検体は0.1%未満の混入で品種特定中とのこと。
世界中で深刻な種子汚染被害
日本の農家が購入するトウモロコシ種子にGM汚染があることは、非常に深刻な事態です。
すでに欧州ではナタネ種子でGM汚染が起こり、回収など大問題となっています。
米国ではスターリンクの、トウモロコシ種子への汚染が大規模に調べられた結果、今年作付け予定のトウモロコシ種子の5%、全米281社の種子会社のうち77社(27%)に種子汚染があることがわかりました。
重要となってくる種子自給へ動こうとしない日本
米国種子会社ではGM種子を生産しているので、普通種子との交雑が避けられません。
こうしたリスクを回避するためには、種子の自給や国内生産をとりもどす手立てを真剣に考える必要があります。
それにしても、輸入種子汚染がやがて日本の環境、農業を破壊する危険性があるのに、政府はいつまで目をつむって何もしないでいるつもりなのでしょうか。
(2001/6/28)