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厚生省、遺伝子組換えの食品4品種と添加物2品目を認める


新たに6品目が認められる

3月21日の厚生省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会は、下記の6品目を安全と認める答申を行ないました。

これらは、4月1日から施行される遺伝子組換え食品等の安全性 審査義務化後も、輸入、販売等が食品衛生法上可能となります。

(1)食品
性質申請者
1 ワタ害虫抵抗性日本モンサント(株)
2 コーン除草剤耐性アベンティス クロップ サイエンス ジャパン(株)
3 ワタ除草剤耐性Stoneville Pedigreed seed社
4 スイートコーン 害虫抵抗性/除草剤耐性ノバルティス シード

(2)組換え体(微生物)利用の添加物
性質申請者
1 キモシン凝乳酵素(株)ロビン ギスト・ブロカーデス
2 プルラナーゼ 生産性向上酵素ジェネンコア・インターナショナル・ジャパン

注:プルラナーゼはコーンシロップを生産するときに澱粉をグルコースに変えるために用いる微生物由来の酵素。遺伝子組換えによってこの酵素を大量に持つように微生物を改造した。

これは、2000年12月に高オレイン酸ダイズが認められたのに続いて以来の事です。

これで現在輸入・流通ができるものが、作物では33品目、食品添加物は7品目の合計40品目となりました。

現在審議継続となっているものには、パパイヤ、テンサイ、トウモロコシ、ダイズがあり、これらも今後追加される可能性があります。

消費者の懸念を置き去りにして申請と認可がどんどん進められています。

なにもかもいい加減にずるずると既成事実化していく政府のやり方には怒りを覚えます。

厚生省担当部局:厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課 電話:03-5253-1111

(2001/6/9)

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