海外ニュース3連発
今日は、海外からのニュースを3つ、紹介します。3つとも、WIRED ECO NEWS 特選記事より引用、要約したものです。(翻訳:アキコ・フリッド)
間違って組み換え種子が蒔かれてしまった
まずは1つ目のニュースです。
■ヨーロッパでの遺伝子組み換え菜種の栽培発覚で市場への影響は?(2000年5月22日)
ヨーロッパで蒔かれた菜種の種子に、誤って遺伝子組み換え品種が用いられていたことが発覚した。
今のところ、ヨーロッパ市場はこれを懸念していないが、外国の輸入業者が騒ぎ出し、検査を要求した場合は影響が出てくる可能性がある。Original articles: Copyrightc 1994-2000 Wired Ventures Inc. and affiliated companies.
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菜種についてですが、日本では、組み換えナタネ大生産国のカナダから、大量に輸入しています。食の安全を優先するならば、まずはこれを拒否する運動が必要だと思います。
それにしても、彼我の違いを感じてしまいます。
組み換えと非組み換えが混ざってしまった
次は、フランスのニュースです。
■仏政府、遺伝子組み換え菜種の廃棄を決定(2000年5月29日)
先週、遺伝子組み換え菜種が誤ってヨーロッパで蒔かれていた事実が明るみになった。
フランス政府はこれを受けて、ヨーロッパ諸国の中でもっとも思い切った対応策を打ち出した。
それは、遺伝子組み換え種子から採れた菜種をすべて廃棄処分にするというものだ。Original articles: Copyrightc 1994-2000 Wired Ventures Inc. and affiliated companies.
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遺伝子組換え種を作っている種子会社の種子は、遺伝子組換えが混じってしまう可能性が高いのです。
なぜかというと、組み換えのものとそうでないものを見分けるのが非常に困難だからです。実際に、今まで何度も混入の事故は起こっています。
これに対して、今まで市民運動をしてきた私の立場から言えば、生産者たちが、『遺伝子組換え種子を販売する種子会社からは買いません』 というボイコット運動をするといいと思います。
それにしてもフランス政府は立派ですね。少なくとも、自国の農産物の信用を守ろうという気概を持っているのですから。
次は遺伝子組み換え小麦?!
最後は、モンサント社のニュースです。
■遺伝子組み換え小麦に議論沸騰(2000年8月22日)
米モンサント社は、大学の研究機関と契約を交わし、2003年までに遺伝子組み換え小麦を市場に出す計画を進めている。
これに対し反対派は、
「そんなものを作ったところで消費者は食べたがらないし、輸入国も買いたがらないだろう」 と述べている。Original articles: Copyrightc 1994-2000 Wired Ventures Inc. and affiliated companies.
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今は、イネゲノム解析の方がほぼ終わったという状況です。そして、イネの遺伝子機能がわかれば、同系のムギの遺伝子解析も進むだろうという予測があるため、『次は小麦』になったと思われます。
でも消費者は、米(イネ)や小麦など、主食としてたくさん食べるものが遺伝子組み換えされることには特に拒絶反応が強いのです。
私だって、絶対に食べたくないですよ。