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各国の状況 ……カナダの場合


アメリカ追随から脱しつつある組み換え推進国

推進国カナダは、主にナタネで遺伝子組み換えを推進してきましたが、最近では組み換えと非組み換えを分離して輸出可能といいだしています。

カナダがはじめて生産した組み換えナタネは、ドイツ系企業、ヘキスト・シェーリング・アグレボ社のものですが、最大のナタネ輸出国であったカナダはその頃、 顧客に収めるナタネに、遺伝子組み換えナタネが混入していては、国の信用にかかわる として、完全な分離体制を敷いていたのです。

完全分離のノウハウを持つカナダ

分離の方法としては、まず、アグレボ社が農家に生産させた遺伝子組み換えナタネの全量を、アグレボ社が、自社のトラックで、自社の倉庫に運搬します。

こうすれば、一粒も他のナタネと混じる事がありません。

さらにそのナタネに、品種名と農場名を記した5ミリ四方の紙片を、ナタネ1トンあたり何キロといった感じで混ぜ込んでいきます。

これによって、万が一、非組み換えナタネと混じってしまっても、紙片の存在によって、どこで混じったかが一目瞭然というわけです。

このように、原料の段階で分離すれば、100%分別可能であるという事は、すでにカナダで証明されているのです。

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