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各国の状況 ……アジアの場合(後編)


バングラデシュでモンサントがやった事

まず、バングラデシュに、貧しい農民を相手に小さな貸し付けを行なっているグラミン銀行というのがあります。

モンサント社は、そのグラミン銀行にたいして出資を行なおうとしました。ところが、これは市民団体の激しい反対にあい、取りやめになりました。なぜ、市民の猛反対が巻き起こったのでしょうか?

モンサント社の策略

それは、もしモンサントからの出資を認めれば、農民は借りたお金のために、大規模プランテーション農業への移行準備をさせられる上、遺伝子組み換え作物の生産を余儀なくされるからなのです。

大規模農業、そのあとにくるもの……

そして、農民は自家採取が出来なくなり、永続的にモンサントの種子と薬剤をセットで買いつづけなければならなくなります。

そして、収穫によって得た現金は、翌年の種子代と薬剤代、そして銀行へ支払う利子によって消えてしまうのです。

ですからこうしたやり口のモンサント社に対する農民達の怒りは、非常に激しいものがあるわけなのです。

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