各国の状況 ……スペインの場合
消費者が国策を覆す国
スペインは、EUの中で唯一、遺伝子組み換え作物を商業生産しています。(約2万ヘクタール)
すると、スペインの国民は、それを歓迎しているのかと思えば、そんな事は無く、逆に懸念がとても強いのです。
まったく売れない遺伝子組み換え
ハインツ、ネスレ、ユニリバー、マクドナルドといった企業は、スペインでは非組み換えで無いとまるで売れないので、1999年春に、スペイン国内では非組み換え原料を使用すると発表しています。
このように、いくら国が遺伝子組み換え作物の生産を推進していても、販路が無ければすたれていくのです。
これは、政府がどうであれ、市民がしっかり意思表示すれば、政策すらをも変えていく力になるということです。