各国の状況……ギリシャの場合
EUをリードする反対強硬派
ギリシャは、組み換えナタネの輸入に対して、強く反対してきました。
欧州委員会に対して、「安全性の枠組みが出来上がるまでは、輸入を認めるべきではない」 という提案を行なった程です。こうしたギリシャの姿勢に、オーストリア、ルクセンブルク、イタリアなどが同調していきました。
EU自体は遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシ、ナタネの流通を認めてはいますが、ほとんど流通していないのが実情です。
東欧諸国の状況
農業技術の遅れもあって、もともと遺伝子組み換え技術とは無関係でしたが、現在はむしろ、こうした国々の作物のほうが、 混入の可能性のない完全な非組み換え作物 として、国際競争力を持つようになってきています。