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2006年03月

「GMイネ裁判支援ネット」に賛同をお願いします
 ご存知のように政府関係機関や国立大学で地元の反対にもかかわらずGMイネの野外栽培実験が強行されています。

 このうち、北陸研究センターの野外実験に対し、昨年、地元新潟県上越市の生産者・消費者が差止めの仮処分裁判を提訴しました。この仮処分裁判の過程で、この実験がたいへんな脅威をもたらす可能性があることが専門家の指摘で明らかになりました。このGMイネはコシヒカリ系統の「どんとこい」という品種にカラシナから取り出した抗菌たんぱく「ディフェンシン」を作る遺伝子を組み込んで、いもち病などに対する病気耐性を持たせようとしたものですが、問題はGMイネで常時大量に作られる「ディフェンシン」により、ディフェンシン耐性菌が出現する危険性があることです。

 人を始めとする多くの動植物は、病原菌に襲われたとき、その侵入から身を守るためにディフェンシンを作り出します。ディフェンシン耐性菌の出現は、動植物が病原菌から身を守る最初の「防壁」が破られることを意味し、人を含む自然界に大変な脅威をもたらす可能性があります。

 ところが、このGMイネを開発中の研究センターは、そのような危険性を当初から今日に至るまで全く想定していません。一方で、この実験を知った米英、ロシアなどの研究者からも強い懸念が寄せられています。

 仮処分手続は本年1月に最高裁で却下の不当な判決が出されましたが、センターは2006年も引き続き同じ野外栽培試験を予定しているので、GMイネが環境と人類にもたらす脅威をなんとしても止めなければという差し迫った危機感から、弁護団と原告らは昨年12月に、その実験の中止を求めてあらたに正式裁判を提訴しました。

 この訴訟には本GMイネの危険性を憂慮する以下の方々も加わりました。歌手/加藤登紀子さん、漫画家/ちばてつやさん、俳優/中村敦夫さん、作家/山下惣一さん、研究者(リスク評価専攻)/中島貴子さん(ハンガリー在住)です。第2次原告にはすでに医師の毛利子来さん、山田真さん、それに西丸震哉さんらも参加しています。

 この裁判の真の原告は生態系そのものであり、未来の私たちの子孫であるという裁判のパブリックな性格から弁護団は手弁当であたっています。しかし、裁判遂行のためには、交通費、調査費などもろもろの費用がかかります。私たちはこの裁判を支援するための組織「GMイネ裁判支援ネット」を立ち上げることにしました。ぜひ賛同してこの裁判を支えてくださるようお願い致します。
賛同金
団体 1口5000円 何口でも
個人 1口2000円 何口でも
郵便振替
口座番号:00580-8-58503
加入者名:イネ裁判支援

銀行名:三井住友銀行 新潟支店
普通口座:7013532
口座名義:イネ裁判支援
*通信欄に「賛同金」とお書きください。

*賛同者名はイネ裁判公式サイトに掲載されます。公開が不可の方は通信欄に「公開不可」とお書きください。記載がない場合は公開とさせていただきます。
*銀行口座送金の方で名前掲載不可の方は下記事務局までお知らせください。
GMイネ裁判支援ネット事務局
E-mail: prstaff@ine-saiban.com
電話/fax 045−962−0508
2006年03月04日更新
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