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多くの方々の思いを結集して実現にこぎつけることができました。ありがとうございました。
戦争と動乱に明け暮れた20世紀をあとに、希望をもって迎えたはずの新世紀でした。でも今、私たちの前に広がっているのは、憎しみと暴力の果てしない連鎖の始まりです。
アメリカは今にもイラクに攻め込む構えです。日本政府はすでに憲法抵触の恐れのあるイージス艦をインド洋に派遣しましたが、さらに支援を強化するために「イラク新法」なるものを検討する動きがあると報道されています。
いったん戦闘が始まれば、イラク全土は空と陸からハイテク兵器の猛攻撃を受けて、阿鼻叫喚の巷となるでしょう。そこでは何千という人の血が流され、命が奪われ、100万を越える人々が家と生業を失って難民になると予測されています。アフガニスタンのむごい冬の再現です。
でも、いったい何のためのイラク攻撃なのでしょうか。
フセイン政権は、たしかに独裁政権です。でも一人の独裁者を追い落とすために、人々にそこまでの犠牲を強いることが許されるものでしょうか。
アメリカの大きな目的が世界第二位の埋蔵量を誇るイラクの石油にあることは、いまや周知の事実です。
一方、イスラエルは国連決議を度々無視しているばかりか、パレスチナに侵攻さえしています。しかしアメリカは、これを非難するどころか支持しています。二重基準というほかありません。
日本はなぜこのような戦争を支援しなければならないのでしょうか。日米同盟が強固であることを示すために、ズルズルと戦争に巻き込まれる必要はどこにもありません。
こんな事態を黙って見過ごすなら、私たちにはもはや正義や人類愛を語る資格はなくなるでしよう。それどころか、子どもたちもろともテロの標的となり、さらなる国際的規模の経済危機にまきこまれ、力の論理だけが通用する荒廃に直面することになるでしょう。
でも、こうした私たちの切羽つまった気持ちを伝える声は、これまでほとんどどこからも上がっていません。
黙っていないで、声をあげようではありませんか。事態はさし迫っています。一人では無力でも、力を合わせれば何かができます。
私たちは、自分たちの願いを新聞の意見広告として多くの人々に呼びかけたいと考えています。以下のアピールに賛成していただけるならば、ぜひ賛同者になってください。
意見広告アピール文
「憎しみと暴力の連鎖を断ち切り、辛抱づよく平和への道を探ろう! 私たちは、日本がアメリカのイラク攻撃に加担することに反対です」
※五十音順 (◎印は世話人、★は代表)
◎ 青木やよひ(著述業)、足利量子(大学名誉教授)、石牟礼道子(作家)、枝廣淳子(同時通訳者)、江戸京子(音楽家)、落合恵子(作家)、加藤登紀子(歌手・UNEP)、北沢杏子(映像作家)、 ◎黒岩秩子(社会福祉法人評議員)、倉橋澄子(環境運動家)、関千枝子(ジャーナリスト)、◎田中喜美子(雑誌編集者)、高橋アキ(ピアニスト)、俵萌子(評論家)、富山光枝(福祉作業所所長)、★三木睦子(全国発明婦人協会代表)、羽田澄子(記録映画作家)、向井承子(ノンフィクション作家)、◎安田節子(消費者運動家)、やまざきようこ(農業)
収入 | 18,149,088円 | ||
支出 | 朝日新聞広告料及び製版代 | 15,758,300 | |
毎日新聞広告料及び製版代 | 1,093,050 | ||
朝日、毎日広告版下製作費 | 519,750 | ||
ウエブ開設及び保守 | 30,000 | ||
アルバイト人件費 | 460,480 | ||
事務用品 | 47,599 | ||
通信費(はがき、FAX,TEL) | 32,180 | ||
振込み手数料 | 2,230 | ||
交通費 | 860 | ||
監査御礼 | 20,000 | ||
計 | 17,964,449 | 残額 184,639円 |
残金の寄付先について、世話人で協議しておりましたが、財団法人日本ユニセフ(国連児童基金)協会が進めるイラクの子どもたちへの人道支援を支援するための「イラク緊急募金」に寄付することになりました。5月14日、残金を振り込みましたのでご報告します。
寄付金184,639円 振込み料220円 合計184,639円