タイトル 「食政策センター ビジョン21」主宰の安田節子公式ウェブサイト/
リンクは自由です(連絡不要)/お問い合わせは管理者まで

安田節子ドットコム

 

2008年04月

体細胞クローン家畜は食卓に上るか?―厚労省が食品安全委に諮問
厚生労働省は4月1日、体細胞クローン技術で生まれた牛や豚の肉や乳の安全性について、食品安全委員会に諮問した。米国食品医薬品局(FDA)が今年(2008年)1月に体細胞クローン牛家畜の肉類、乳製品は、食用として安全であると評価したことを受けて、今後輸入される事態を視野に入れた国内法整備のためと思われる。
食品安全委員会は米国BSE(狂牛病)牛の対応以来、その独立性には疑問符がつく。いずれ政府の意向を反映したお墨付きを与えて流通を認めるのではないか。
これまでに農林水産省は02年に「動物に食べさせる実験では一般の牛と差がない」との報告を、厚生労働省の研究班は03年に「食品としての安全性が損なわれることは考えがたい」との報告を公表。今回の諮問に先立ち、農水省の畜産草地研究所は米国の動きに合わせるかのように、「クローン牛の乳や肉は一般牛と差異はない」との報告書をまとめた。畜産草地研究所はクローン牛から生まれた牛の栄養成分やアレルギーなどを調べて、一般牛と比較し、問題は見つからないとしている。
しかし、部分比較でよしとするのは拙速であり科学的評価とは言いがたい。通常の有性生殖を経ずに生まれる、自然界では存在し得ない人工的に生み出された実験動物であり、その安全性は全体的観察、長期的試験が必要で、長い時間をかけなければわからないものだ。

詳しくは
体細胞クローン家畜は食卓に上るか?―厚労省が食品安全委に諮問
にて。
2008年04月28日更新
▲最上部へ戻る
中国餃子事件から「食べ物」のあり方を考える
連綿と続く食品偽装に加え、農薬入り餃子事件が起き、食品への不安・不信が日本全体を覆った。どこで餃子に農薬が入れられたのか、いまだ解明されていない。

詳しくは
安田節子のGMOコラム「中国餃子事件から「食べ物」のあり方を考える」
にて。
2008年04月17日更新
▲最上部へ戻る
4月12日 国際有機農業映画祭−晴海バージョン
東京・晴海のオーガニックフェスタの関連イベントとして“国際有機農業映画祭−晴海バージョン”が開催されます。昨年11月の国際有機農業映画祭2007での上映作品に『いのち耕す人びと』を加えた秀作ドキュメンタリー6本を上映します。

国際有機農業映画祭2007 「1%を選択した人びと」

日時:2008年4月12日(土)10:00〜16:30
場所:中央区晴海区民館 1〜3号室
東京都中央区晴海1-8-6 TEL:03-3531-5571
都営大江戸線勝どき駅下車A2a出口 徒歩10分

⇒アクセス方法
勝どき駅から晴海トリトンスクエアへ、トリトンスクエアのエスカレーターで2階へ
オーガニックフェスタ会場を突きぬけ、左手郵便局のあるコーナーを左に曲がって直進した右側の建物

当日受付にて整理券を実費1000円と引き換え、整理券提示で出入り自由です。

主催:国際有機農業映画祭実行委員会
協力:NPO法人オーガニック協会

プログラム

●『いのち耕す人々』 10:00〜11:40
2006年/日本/100分
監督・脚本 原村政樹 制作:桜映画社

農家の半数が有機農業に取り組んでいる山形県高畠町で有機農業が始まったのは32年前。周囲の農家からは変わり者扱いされながら38人の若い農民たちが農薬や化学肥料に頼る近代農業に疑問を感じ有機農業を始めた。地域で孤立する有機農家を支えたのが都市の消費者たち。高畠町の有機農業32年の歴史を伝え、さらに都会人と農民との交流の魅力を描く。

●『根ノ国』 11:50〜12:15
1981年/日本/25分
監督:荒井一作 制作:マルタ柑橘生産組合

「世界初土壌微生物の映像化」。ほんの小指の先ほどの土の中にうごめく無数の生命。堆肥となる過程で関わる植物、小動物、微生物の見事な生命連鎖。「何を殺そうというのか、人間は?」とそれを破壊する空散ヘリの農薬を問う。

<昼休憩> 12:15〜13:00

●『食の未来』(日本語吹替版) 13:00〜14:30
2004年/米国/90分
監督:デボラ・クーンズ・ガルシア 制作:リリーフィルム
日本語版制作:日本有機農業研究会科学部 2006年
食料システムがかつてない変化に曝されており、ほとんどの人はその影響がどれほどのものか気付いていない。農場から食卓まで世界の食に企業支配が着実に進んでいる。最大の争点は、現在最も複雑な科学である遺伝子操作で環境や生物全体に計り知れない影響を及ぼす可能性がある。そして規制のあり方、農業、消費者、健康、道徳の問題を問い直す必要がある。これとは違う道、小規模家族農業や有機農業への関心が強くなってきている。

●『 種をまもれ!』(日本語吹替版) 14:40〜15:10
1994年/インド/30分
監督:ミーラ・デワン/研究顧問 ヴァンダナ・シヴァ
制作:サウス・ビュー・プロダクション
日本語版制作:アジア太平洋資料センター(PARC)1998年
種や苗に「知的所有権」が認められ、企業の特許料がかかる。インドで何世紀も地域の人びとに利用されてきた薬用植物ニームは、アメリカ人が特許を取って農薬として売り出した。自分たちの種と食料、命を守るため立ち上がったインドの農民女性たちの姿を描く。

●『 あぶない野菜』 15:20〜15:50
2002年/日本/30分制作:アジア太平洋資料センター(PARC)
監修:大野和興・西沢江美子
安い輸入野菜は本当に安全? 輸送にかかる環境負荷は? 利潤を追求するグローバルなアグリビジネスの思惑と日本の農業の現状、私たちの食生活を考える。

●『 サルー!ハバナ』 16:00〜16:33
2006年/日本/33分
監督:井坂泰成 制作:office ISACA
200万都市が有機農業で自給・・・音楽、ダンス、野球だけではない、キューバの新しい顔。それは、都市農業。町のいたるところに畑を作り、野菜や果物を無農薬で栽培。市民の食糧を都市の中でまかなっている。
2008年04月08日更新
▲最上部へ戻る
[HOME]>[節子の鶏鳴日記]>「2008年04月ログ」

YasudaSetsuko.comAll rights reserved.