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業界初!日本コーンスターチ(株)が米国産NON-GMO安定調達確保


米国農家とのNON−GMO栽培契約締結

米国でGMOトウモロコシの作付比率が86%まで拡大し、NON-GMOトウモロコシの調達は困難と、GMOトウモロコシの使用も止む無しと発表した業界の姿勢に、失望を禁じえなかった。

2010/9/24の共同通信PRワイヤーの報道によると、総合澱粉メーカーの日本コーンスターチ株式会社は、全農(全国農業協同組合連合会)ルートによってNON−GMO(=非遺伝子組み換え)トウモロコシの生産委託契約を米国農家と締結したと発表。これにより、NON−GMOトウモロコシの安定調達が確保できるようになったという。

日本コーンスターチ(株)は、これまでNON-GMOトウモロコシを原料にした製造ラインとGMOトウモロコシを原料にした製造ラインを完全分離して、コンタミ「ゼロ」の製品製造をがんばってきた。NON-GMOトウモロコシの安定調達により、(NON-GMOトウモロコシを原料とする製品の製造ラインの稼動率が高まり、)消費者に安心のコンタミ「ゼロ」の製品を提供できるとしている。

NON-GMOコーンスターチを求める社会的要請に応えるべく、企業努力を惜しまない姿勢を高く評価したい。そしてこの取り組みが他の澱粉メーカーに広がることを期待したい。

米国のNON-GMOトウモロコシでがんばっている農家はいずれ、その生産物の価値によって生き残ることができると確信する。消費者はあきらめないで求め続けること、そしてそれに応える企業の製品を選択・購入することで、支持を表明していきたい。

(2010/09/29)

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