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【生物兵器】ワクチン効かない猛毒ウイルス、米が遺伝子組み換えで開発


US develops lethal new viruses 10月29日ニューサイエンティスト報道より

米セントルイス大の研究チームが、ブッシュ政権が進める「生物テロ防衛計画」の資金によって、ワクチンが効かない猛毒の「スーパーウイルス」を遺伝子操作で作り出した。

スーパーウイルスは、人の天然痘ウイルスに似たマウス痘ウイルスに、免疫の働きを抑える遺伝子を組み込んだもの。ワクチンを接種したり抗ウイルス剤を投与したマウスも、感染すると100%が死んだという。

研究チームは、作成過程を含む研究成果を10月下旬、スイス・ジュネーブで開いた国際学会で公表した。また、米陸軍生物防衛研究所が、この計画に関連し、人間への感染力を持つ牛痘ウイルスで同様の遺伝子操作実験を実施するという。

天然痘ウィルスを保有する超大国

天然痘ウイルスは人から人へ(空気感染及び接触感染)感染します。天然痘は1977年のソマリアにおける患者発生を最後に、1980年5月に根絶宣言が出されました。しかし、米国、ロシアは研究用にウイルスを保有し続けています。

天然痘ウイルスを保有し続けるということは、生物兵器開発の意志を持っているということであり、米露こそ国連の査察が必要です。しかもワクチンが効かない致死性ウイルスを作り出しました。ワクチンが効かなければ敵味方なく人を殺すだけのものです。遺伝子組み換え技術の懸念でもっとも懸念されることは生物兵器に利用されることでしたが、最悪のものを作り出してしまいました。

スーパーウイルスは人間には感染しないといっていますが、ウイルスの変異は抗生物質耐性ウイルスに見るごとく、確率の低い突然変異だけではなく、接合伝達などで驚異的変異と爆発的増殖をすることが知られるようになっています。

SARSも生物兵器?

なぜブッシュ政権はこのようなものを開発したのか。生物テロ対策なら万能ワクチンを開発しなければならないはずですが、そうではなくて猛毒ウイルスを作り出し、策出方法も公表するとはどういう目的なのでしょうか。

SARSなどいくつかの地域でこれまでにない新しい感染症の発生が報道されたりしていますが、このなかには遺伝子組み換えで作出された生物兵器ウイルスが、こっそりとまかれたりしてはいないだろうかとの疑いがぬぐえません。

「持っている武器は使いたくなる」というが、世界で一番危険な大量破壊兵器(核ミサイル、化学兵器、生物兵器)の大量保有国はまぎれもなく米国です。人類滅亡の危機が現実味をもって語られる世界において、国際社会が力をあわせ、どの国に対しても例外なしに禁止を貫徹する意志が各国政府に求められています。

(2003/11/5)

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