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米国、GMOの表示と追跡可能性に関するEU委員会の提案を激しく批判


なぜ米国は批判するのか

10月10日のATTAC NEWSによれば、EU提案が実現すれば、米国は年に40億ドルの輸出を失うためとみられています。

EUの厳しい規制とは

EU(欧州連合)は、GMO由来の遺伝子/タンパク質が検出困難な製品(たとえば油、醤油、食品添加物など)であっても、

  1. GMOを含むものすべてに表示を義務付け
  2. 原料が生産地までさかのぼって追跡できる(トレサビリティ)体制を義務付ける

という厳しい規制をEU各国に採るよう要請しています。

狂牛病の苦い体験から、安全性に不明のある遺伝子組み換え食品に対して慎重な扱い(予防原則)を採ろうとの決定は当然のことです。

日本の取るべき道

本来は(GMO自体を)流通させるべきではないのですが、次善の策として日本も採り入れるべき体制でしょう。

今回の米国による批判は、人々の健康や環境よりも自分の利益だけを考える身勝手なものです。

(2001/11/7)

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