スターリンクの流通が許可される?!
スターリンク開発企業が日本で許可申請
バイテク企業アベンティス社日本法人が2月22日までに、遺伝子組み換えトウモロコシ「スターリンク」を飼料として日本で販売するための認可申請を農水省に提出しました。
スターリンクにはアレルギー性の懸念があるため、米国では食品用として認められておらず、飼料用のみ流通が認められています。
昨年、タコスの皮などの食品から検出されて回収騒ぎとなりました。
現在日本では、飼料用・食品用いずれの用途でも未承認であるのですが、すでに飼料・食品の両方から検出されています。
このため日本政府と、輸出国である米国は、協議の末、検査体制を敷きました。
充分機能していない検査体制
ところが、米国のサンプル検査ではシロとして送られてきたものが、日本の検査ではクロであった、などという事例が起こるなど、現状の米国の流通、検査体制のままでは、今後も混入は避けられないというのが実態です。
しかも、もし今後、混入が明らかになったとしても、農水省による組み換え飼料の安全性評価が、あくまで『指針』であるため、輸入禁止や回収命令を出すことができないのです。
日本での許可申請の狙いとは
ところで、アベンティス社にしてみれば、たとえ日本政府が輸入禁止の措置を取らなかったとしても、今後再び未承認品種が検出されたとなれば社会的に問題が大きくなるので、やはりこれは得策ではないわけです。
このことからアベンティス社は、今後自社の『スターリンク』を、安全性評価を受けた承認品種(農水省の御墨付き)として堂々と売り出し、検出の場合に備えるつもりと見られています。
日本政府の取るべき対応
政府は消費者の安全を重視するべきですし、安全性評価は指針ではなく規制ができるよう法制化すべきです、
スターリンクが混入したコーンの国内流通は、決して許してはいけないと、私は考えています。
(2001/3/3)
緊急開催 「スターリンク」申請を問う 市民・議員学習会
※ご来場頂いた皆様、どうもありがとうございました。(2001/3/15)
- 日時 2001年3月14日(水) 午前11時〜
- 場所 衆議院第2議員会館 第一会議室
- 内容 農水省・厚生省・市民・国会議員による討論会
- 問合先 ビジョン21事務局