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各国の状況……スイスの場合


スイスのもつ特殊な事情

スイスはEU加盟国ではありませんが、国内に世界的な食品メーカーが数社あります。しかし、山岳国家のため大豆の生産が出来ないという事情があります。

そこでもしも、「スイスの生産する食品には、遺伝子組み換えが含まれている」 という事になると、経済が大打撃を受ける事になるので、当然、遺伝子組み換え食品にたいしては、厳しい姿勢です。

徹底したスイスの表示方法

スイスでは、98年3月に遺伝子組み換え大豆の流通を認めてはいますが、同時に表示の義務付けも決定しています。

それも日本とは違い、輸入された段階で原料を検査して、原料・流通・最終商品のすべてに表示を行なっているのです。

これは非常に重要な事です。なぜなら、遺伝子組み換え食品は、生の原料の状態からであれば、100%検知可能だからなのです。

しかし、熱を加えたりして加工するとDNAが壊れ、検知する事が困難になってしまうのです。

ちなみに日本での表示骨子は、最終商品の段階で検知できないものについては表示の義務付けはしないという骨抜きなもので、スイスとは大きな差があるものです。

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