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各国の状況 ……EUの場合


最も厳しい態度でのぞむEU各国

EUは、遺伝子組み換え大豆、トウモロコシ、ナタネの輸入を認めてはいますが、98年9月1日から、表示の義務付けを行なっています。

さらに、まだまだ安全規制が不充分だから、新たな品種の販売、生産の認可を凍結した上で、2002年までに新規制を作成する方針を打ち出しました。

ヨーロッパの人達の生活の実態

ヨーロッパで生活している人の話では、「これは遺伝子組み換えです」 と表示されている商品は、ほとんど見当たらないそう。

実はこれは、スーパーなどが遺伝子組み換え食品を排斥してしまったからであって、ホントは遺伝子組み換えなのに隠しているという事ではないのです。

協力しあうスーパーたち

イギリスの業界2位のスーパー、セインズベリーがEU6カ国のスーパーに呼びかけて連合体を作り、共同で非組み換え食品の調達をはじめました。

複数のスーパーで大量仕入れを行なえば、安全な非組み換え食品でも、低コストで仕入れられるからです。

さらに、検査会社の協力を得て、CERT ID方式と呼ばれる第三者による品質保証制度を確立しました。

これによりEUでは、遺伝子組み換え食品が一切混入しない、信頼できる流通体制を確立していこうとしているのです。

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