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2012年09月

マウスの長期実験でGMトウモロコシと発がん性に関連、 仏政府が調査要請
出典:9月21日 AFPBB News
フランス政府は9月19日、遺伝子組み換え(GM)トウモロコシと発がんの関連性がマウス実験で示されたとして、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)に調査を要請した。調査結果によっては該当するトウモロコシの欧州への輸入の緊急停止をも含め、人間および動物の健康を守るために必要なあらゆる措置をとるよう、仏政府からEU当局に要請すると発表した。

仏カーン大学の研究チームが行ったマウス実験はモンサント社の除草剤「ラウンドアップ」耐性をもつよう遺伝子操作されたGMトウモロコシ「NK603」。これまで90日間のマウス実験に基づいて「従来のトウモロコシと同様に安全」との判断を下されていた。今回の実験では「NK603」を2年間(通常のマウスの寿命に相当)という長期にわたって行った。

論文は 仏専門誌「Food and Chemical Toxicology(食品と化学毒性)」で発表された。マウス200匹を用いて行われた実験で、トウモロコシ「NK603」を食べる、もしくは除草剤「ラウンドアップ」と接触したマウスのグループに腫瘍を確認した。

研究を率いた同大のジル・エリック・セラリーニ氏は「GM作物と除草剤による健康への長期的な影響が初めて、しかも政府や業界の調査よりも徹底的に調査された。この結果は警戒すべきものだ」と述べている。

注:「NK603」は現在、欧州への輸出は可能となっているが、域内での栽培は禁止されている。

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この記事についての詳しいコメントその他は、安田節子のGMOコラム「マウスの長期実験でGMトウモロコシと発がん性に関連、 仏政府が調査要請」をご覧ください。
2012年09月24日更新
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