タイトル 「食政策センター ビジョン21」主宰の安田節子公式ウェブサイト/
リンクは自由です(連絡不要)/お問い合わせは管理者まで

安田節子ドットコム

 

2011年06月

「福島の児童疎開を求める仮処分請求提訴!」
※2011/07/14 15:22 追記
2011年7月11日月曜日ECRR議長クリス・バズビー博士の日本講演スケジュール(7月17〜21日)
ECRR(欧州放射線リスク委員会)の議長クリス・バズビー博士が7月17日に来日し、20日まで次のようなスケジュールで講演を行います。

主催:ふくしま集団疎開裁判の会ほか

※時間などの詳細は、決まり次第本ブログにて発表します。

2011年7月17日(日)午後4時〜8時(予定)(開場3時50分)
東京 会場:早稲田奉仕園 スコットホール講堂
(新宿区西早稲田2丁目3-1 地図)
定員:先着200名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
連絡先:メール office.sokai@gmail.com
※早稲田奉仕園は今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記メールまでお願いします。
※駐車場の用意はございません。会場周辺の有料駐車場をご利用ください。

2011年7月18日(月)午後1時半〜4時半(開場1時)
千葉 会場:松戸商工会館 5F大会議室
(松戸市松戸1879-1 地図)
定員:先着200名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
連絡先:メール expose2011@mail.goo.ne.jp
※松戸商工会館は今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記メールまでお願いします。
※松戸駅西口より徒歩6分。駐車台数に限りがありますので、出来るだけ公共の交通機関をご利用ください。

2011年7月19日(火)午後6時半〜9時(開場6時)
対話者:沢田昭二名古屋大名誉教授
福島 会場:「アピオスペース」展示ホール
(会津若松市インター西90番地 地図・駐車場)
定員:先着250名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
連絡先:080-5557-5407(酒井)
※アピオスペースは今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記携帯までお願いします。

2011年7月20日(水)午後2時〜4時半(開場1時半)
東京 会場:千代田区立内幸町ホール
(千代田区内幸町1-5-1 東京電力東京本店前 地図)
定員:先着183名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
連絡先:office.sokai@gmail.com
※千代田区立内幸町ホールは今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記メールまでお願いします。

会場等の詳細は ふくしま集団疎開裁判まで

----------------------------
■事前の集会と事後の報告集会へご参加ください!(2011/07/03 追記)
2011年7月1日金曜日7月5日 第1回裁判 集会と報告集会を開催します。

ふくしま集団疎開裁判・第1回の裁判(審尋)が、7月5日午後4時30分より福島地裁郡山支部で開催されます。

裁判に先立ち隣接する隣麓山公園入り口広場で簡単集会を開きます。裁判終了後、郡山市労働福祉会館・2階中ホールで記者会見と報告集会を開きます。

つきましては、多くの皆様に裁判所にお集まりいただきご支援いただくと共に、この裁判を注目している市民が沢山いることを裁判所に分かっていただくことにより、迅速に、疎開を認める裁判所の判断が可能となります。裁判の行方はまさに皆さま一人一人の手にかかっています。

どうか、皆様のご協力、ご支援をお願い申し上げます。

詳細は ふくしま集団疎開裁判

----------------------------

■緊急署名のお願い(2011/06/29 追記)
7月5日に最初の審尋(法廷)の予定が入っております。
申立人となっている人たちだけでなく、同じ気持ちの人がたくさんいることを示すために、そして裁判官に勇気を持ってもらうために、裁判所に署名を提出します。

署名はどなたでもできます。広めてください。
署名は以下をご覧のうえ、お願いします。
ふくしま集団疎開裁判

----------------------------

福島の児童疎開を求める仮処分請求が6月24日(金)に郡山市の福島地裁に提訴されました。下記「記者会見要旨」と「仮処分申立書」をぜひお読みください。

すでに福島の多くの小中学校では311以来の積算放射線被曝量が文科省が定めた1mSv/年を大幅に越えています。しかも内部被曝はまったく考慮されていません。

子どもたちの健康被害に危機感を抱く福島の親たちが原告になって、児童疎開を求め提訴したものです。弁護団は、GMイネ訴訟の主任弁護士の柳原敏夫弁護士と2006年志賀原発運転差止め判決を下した裁判長の井戸謙一弁護士を含む8名です。

放射線懸念 「学校疎開」求め申し立て(TBS News)
仮処分申立書(pdf)
記者会見要旨(pdf)


当日、郡山市の記者会見では、海外の科学者たちからのメッセージも発表されました。

《本裁判に対する科学者の声明》

1、ECRR(欧州放射線リスク委員会)議長クリス・バズビー博士
和訳(pdf)
原文(pdf)

2、ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授アーネスト・ス
ターングラス博士
(核実験の死の灰〔放射性降下物質〕による被曝で世界の子供たちの白血病・
ガン急増の事実を議会で報告し、これがきっかけで米ソ核実験停止条約が締結)
和訳(pdf)
原文(pdf)
2011年06月28日更新
▲最上部へ戻る
農林水産省が遺伝子組み換え作物4品の実用化のパブリックコメント募集(6月21日締め切り)
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html
野外隔離圃場栽培を認めるGMナタネ1種、栽培と食用・飼料用利用を認めるGMトウモロコシ2種と同じくGM綿です。

食の安全を一層脅かし、国土汚染をもたらす実用化にストップをかけましょう! みなさん、沢山の意見を提出してください。

1.除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネ(モンサント社)→ 隔離圃場での栽培など

2.アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性トウモロコシ(ダウ・ケミカル社) → 栽培と食用・飼料としての使用など 

3.チョウ目及びコウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート及びグリホサート耐性トウモロコシ(シンジェンタジャパン)→ 2に同じ

4.除草剤耐性ピマワタ(モンサント社) → 2に同じ

パブコメ募集に下記意見を送りました

《総論》 4品目の認可凍結を求める
これまでバイオテクノロジー推進の立場に立って策定された不十分な安全性評価で、多くのGM作物が認可されてきました。しかし、実態は、遺伝子組み換え作物の安全性は不確実のままです。自然界に存在しない、組み換え構造が不安定、DNAの静止配列の異常発現や継代安定性の欠如、アレルギー性、発がん性その他の異常が報告されています。私たちが想像もつかないような影響が内在する可能性も否定できません。人や家畜への影響のみならず、微生物への水平伝播など微生物に起こる変異、また昆虫など生態系への影響、耐性害虫や耐性雑草の出現リスク、また特許種子をめぐる問題や農家の経済的影響など、まったく考慮されていません。安全性のリスクをかかえたうえ、海外の遺伝子組み換え作物を国内に入れる理由がありません。国内生産となれば、取り返しのつかない環境汚染をもたらすのみならず、特許から海外企業の支配下に置かれてしまうリスクを背負うのです。また私たちとって必要性のないものであり、このたびのGM品目は凍結すべきです。

なお、加えて、これまでに示された世界中の危険性を示す研究論文を収集、精査公表すること、そして安全性の確認ができるまでこれまで認可したものを含め遺伝子組み換え食品のモラトリアム(凍結)を求めます。

以下個別に意見を述べます

1.除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネ→ 隔離圃場の栽培は認めてはならない

(1).野外の隔離圃場の栽培は交雑を避けられない

ナタネは他花受粉性であるため、非常に交雑しやすい。第1種使用規定で定めた交雑防止のための隔離距離は、さまざまな環境条件を考慮した科学的根拠のあるものではまったくない。隔離距離で交雑を防止することはできない。

風による花粉の飛散、蝶やハチなどによる拡散、こぼれ種によって、在来のアブラナ科の植物(野生のナタネ、カラシナ、コマツナ、キャベツ、ブロッコリーなどの栽培野菜)への遺伝子汚染、かく乱が起きる可能性が高い。遺伝子汚染が起きれば年を追うごとに再生産拡大していく。ひとたび遺伝子汚染が起きてからでは元に戻すことは不可能であり、取り返しがつかない。除草剤グリホサート耐性が広がれば、違う除草剤で対処すればいいというのが農水省の見解だが、そのような狭隘な視点からではなく、ひろくGM遺伝子に在来種が汚染されるということで、もとの遺伝子をもったものではなくなるのだ。輸入のGMナタネ種子が輸送中にこぼれ、国内での自生が広く報告されている。このような国土汚染になんの手も打たない政府がさらに隔離圃場という野外栽培を認可するのは無責任極まりない。

(2).隔離圃場での栽培は国内栽培認可のための前段階であり、この手続きを進めてはならない。国産の野菜にGM遺伝子汚染が起きれば、消費者の遺伝子組み換えを避けたいという選択権を奪うことになる。輸出側の意向にのみ配慮する姿勢はいい加減に止めてほしい。国内農業を守るためには、遺伝子汚染させないことであり、それが国内農業の優位性を保つことになる。


2.アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性トウモロコシ → 栽培と食用、飼料としての使用を認めてはならない。

遺伝子組み換えによる安全性の不確かさに加えこの除草剤が残留するトウモロコシを人も家畜も体内摂取することになる。このようなリスクをがまんしてまで食する必要性はまったくない。

栽培について、除草剤耐性トウモロコシは特定の除草剤の使用を増大させる。新規の除草剤耐性種が次々申請されているが、初期の除草剤が効かなくなって耐性雑草が広がっているため、次から次へと新しい除草剤耐性種を開発しなければならなくなっている。複数除草剤に耐性ももつ雑草はいまや何十種類に広がり、生産を脅かしている。国内生産を脅かすもので栽培は許されない。


3.チョウ目及びコウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート及びグリホサート耐性トウモロコシ →栽培と食用、飼料としての使用を認めてはならない。

2と同じ理由に加え、本品は殺虫毒素を産生し、かつ除草剤2種の分解酵素産生という大きな負荷がトウモロコシにもたらされる。その全体的変異は検証されていない。特に殺虫毒素産生トウモロコシは安全性を脅かす報告が続いている。給餌実験では鶏の死亡率が2倍になったり、ネズミの造血系に障害や臓器毒性をもたらす報告がある。栽培地近くに住む農業従事者や住民のアレルギーなど免疫異常、飼料による家畜の受胎率低下や健康影響、食用として人への影響など。フランス政府の遺伝子組み換え作物に関する諮問委員会のルグラン委員長は「害虫、ミミズ、微生物への否定的影響を証明する事実が浮かんだ。また、花粉が予想を超え数百キロも飛んでいることへの懸念もある」と指摘してモンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシ「MON810」の仏国内での栽培禁止とした。 こうした事例を検証することなく認可を乱発する姿勢を改め、予防原則に立って慎重に審査をしていただきたい。


4.除草剤耐性ピマワタ → 食用、飼料としての使用、栽培等、認めてはならない。理由は2に同じ。

2011年6月8日提出  食政策センタービジョン21 安田節子
2011年06月08日更新
▲最上部へ戻る
[HOME]>[節子の鶏鳴日記]>「2011年06月ログ」

YasudaSetsuko.comAll rights reserved.