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2007年12月

「食の未来」劇場公開! 12月15日から東京渋谷・UPLINK X
 11月24日の「国際有機農業映画祭」は大盛況のうちに終了しました。これまでマイナーな存在とされてきた有機農業への関心がいま高まってきていることを実感し、とてもうれしいことでした。来年も第2回映画祭を開催する予定です。

 さて、映画祭の関連イベントとして、「食の未来」が今度は劇場公開されます。「食の未来」は有機農業映画祭で上映され、来場者アンケートでも評判の高かった作品です。これは日本有機農業研究会科学部が米国ドキュメンタリー映画「The Future of Food」(米Lily Film, 2004年)の日本語版(吹き替え)として製作したものです。遺伝子組み換え食品について科学、経済、文化、政治、倫理の各切り口から深くその本質に迫り、遺伝子組み換え食品の複雑な背景を解き明かし、包括的に理解できる優れたドキュメンタリーです。

 遺伝子組み換えや種子の特許によって世界の食料を支配しようとするグローバル企業の実態、農業補助金、政官民癒着の人事回転ドア、遺伝子汚染、健康被害、安全性評価を誰がどう決めたか・・・、それらに対し懸念を表明する科学者、農家、消費者などの証言や事件など。そして有機農業によるCSA(地域が支える農業)に答えを見出した人々。カナダから米国、メキシコまで広く現場を取材した映像は美しく、音楽も心地よい。

 米国ではカリフォルニア州メンドシーノ郡を皮切りに、サンタクルーズ郡、トリニティ郡、マリン郡と次々にGM規制条例を可決していく情勢にこの映画の上映運動が大きな役割を果たしたと言われています。

 日本は世界一遺伝子組み換え作物を輸入しています。また国内でも野外栽培実験が強行される事態となっています。このドキュメンタリーを日本のひとりでも多くの人に見ていただきたいと思います。組み換え作物・食品を理解するうえで大きな一助になるでしょう。

 「決めるのはあなた」という最後のフレーズが迫ります。

 12月15日から、東京都渋谷区のUPLINK Xで特別上映されます。なお、来年1月には大阪の第七藝術劇場でも劇場公開の予定です。

場所:UPLINK X
東京都渋谷区宇田川町
時間:11:00〜(1日1回上映)
入場料:前売1300円 当日1500円 学生1200円 シニア1000円

お問い合わせ:UPLINK X
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F
tel.03-6825-5502
http://syoku-no-mirai.net/
2007年12月02日更新
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